開花が待ち遠しくなる春の花といえばチューリップ。
チューリップの球根を植えて花を楽しんだ後、再度その花を来年も咲かせたいと思う人は多いはず。
今回は一度開花したチューリップの球根を掘り上げる前の大切な作業と手順、保管方法についてお伝えします。
チューリップの球根を掘り上げるタイミングや手順、保管方法を知って2年目開花にチャレンジしてみましょう!
チューリップの球根の『堀り上げ』ってなに?
チューリップの球根の堀り上げとは、その年に開花したチューリップの球根を次の年も開花させるために行う手段です。
最初に買ってきた球根を地植えもしくは鉢植えで育てることはさほど難しくはありませんが、来年も再度開花させることは意外と難しいようです。
せっかくなら翌年も素敵な花を見たい!と植えっぱなしにしたり、球根をむやみに掘り上げてしまうより、正しい方法を知って作業することで開花成功率も上がります。
そのためには先ずはチューリップの特性を知ることが大切です。
以下、簡単ではありますが、チューリップの特性について触れていきます。
チューリップは世界中で愛されている花
チューリップ畑に行くと、そこはまるで夢の世界!
チューリップの花の種類は数千種あるといわれ、品種改良も活発に行われています。
品種改良が盛んな理由はこの花の形や特性が世界中で好まれ愛されているからだと思います。
チューリップを種から育てると開花までかかる時間は5~6年!気が遠くなりますね。
そのため、チューリップは一般的には球根を買って育てるのが主流でなのです。
チューリップは高温多湿が苦手
チューリップは地植えでも鉢植えでも育成可能ですが、寒冷地を好むチューリップは高温多湿は大の苦手。
なぜなら高温多湿は土壌の菌も繁殖しやすく球根が病気にかかりやすくなるからです。
そのため定期的に薬剤を散布することをおすすめします。ホームセンターで手に入るもので十分予防できます。
また、病気予防の対策方法として、なるべく品種改良されている高温多湿に強いものを選びましょう。
花壇に地植えで翌年まで植えっぱなしにしたいなら原種(原種は強い)を植えましょう。
私たちを和ませてくれるチューリップを外敵から守ってあげることが大切ですね。
チューリップの球根を堀り上げる前の作業と手順
球根の掘り上げ手順
- 球根に傷がつかないように、周りから慎重に掘っていきます。
- 掘り上げたら、球根を傷つけないように周りの土を掃います。
- 彫り上げたら大きい球根だけを残しておきます。小さいものは処分しましょう。
チューリップの球根を堀り上げた後の保管の仕方
- 掘り上げた球根をしっかりと乾燥させます。
- 乾燥した球根をネットに入れて、風通しの良い場所に保管します。
- 一年間という月日はとても長いので時々球根の状態を見てあげるようにしましょう。
- 万が一、腐っているものが見つかったら処分しましょう。
※掘り上げた球根を水洗いしてしっかり乾燥させてから保管する方法もありますが、水洗いすると球根を傷めたり、水分が残ってしまうと菌が繁殖してしまい球根が腐ってしまう場合があるので、ていねいに土を取り除いておく方法をおすすめします。
翌年の再開花の決め手は?
チューリップを次の年も再開花させる決め手は、球根を掘り上げた時にその球根が栄養分をしっかりと蓄えていたかによります。
そのためにはチューリップを育てる前にチューリップの特性や育て方をよく理解してチューリップの特性に合わせた環境を作ってあげることが大切です。
チューリップにはたくさんの品種がありますので、どんな環境に植えるかという目安を決めてから球根を購入する方がよいでしょう。
たとえば、育てるのに手間ひまをかけれない場合であれば、病気に強い品種や原種の球根を選んで地植えにするとよいでしょう。
定期的に害虫を防ぐ薬を吹きかけたり、栄養分を足してあげるなどの配慮も必要です。
その上で、球根の正しい堀り上げ方と保管を行ってください。
まとめ
いかがでしたか?
今回はチューリップの球根を掘り上げる前の大切な作業とその手順や保管方法を中心にお伝えしました。
チューリップを再開花させる決め手は
- そのチューリップの品種や特性をよく知ること。
- 球根の植え方は球根と球根の間隔を約10㎝は空けること。
- 開花した花びらに元気がなくなってきたら花と茎をカットすること。
- 花をカットした葉っぱが黄色くなったら球根を堀り上げること。
- 掘り上げた球根はしっかり乾燥させてネットに入れて風通しの良いところで保管すること。
以上のことが大切です。
チューリップの球根を購入したらぜひ参考にしてみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント